top of page

PROJECTS

我々が現在参加しているプロジェクトを紹介します。

復興支援プロジェクト

東電福島第一発電所の事故により、福島県は放射性物質に汚染されました。当時、住民は、正確な汚染情報がないまま比較的空間声量が高い地域に避難することとなってしまいました。

我々HU/CRGは、細胞遺伝学的解析手法を基に住民の染色体異常検査や環境生物への影響調査を行っています。

 

(1)放射線生物影響調査

放射線汚染は、人体だけではなく環境生物にも影響を及ぼす可能性があります。環境生物を調査することは、ヒトに対するリスクの未然防止や環境回復度合いの評価にもつながる重要な調査です。我々は、福島県の汚染地域、およびレファレンス地域として弘前市で森林優占種であるアカネズミ(Apodemus speciosus)を捕獲し、染色体異常を解析しています。

以前は車のリアドア、橋の下や自転車置き場を利用していましたが、2012年より、地元自治会のご厚意により簡易ラボを設営・設営・使用することができました。協力していただいている方々に感謝いたします。

(2)住民の染色体解析

​福島県住民の被ばくレベルは染色体異常を誘発するレベルには達していないと考えられます。しかし、子供を持つ親御さんは子供の健康不安を払拭できていません。我々は、町からの依頼を受け当時18歳以下のお子さんを対象として染色体検査を行います。当時、浪江町には約3700名のお子さんが元気に暮らしていました。その中で、約860名の方が今回の検査を希望しています。染色体検査を行うことで、福島で被災した子供さんの健康不安解消につなげたいと考えています。

(本活動は弘前大学大学院医学研究科倫理委員会の承認を得て実施しております)

  1. タンニン類に着目したリンゴ・茶の生体調節作用の医学的検証と高含有品種育成など活用に関する研究開発
  2. 高分子プロシアニジン類の腸管ホメオダイナミクスによる生活習慣病予防作用の解明に関する研究

 

リンゴプロシアニジン類(APCs)は脂質代謝制御や肥満予防などの機能性が報告され、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病予防が期待されています。動脈硬化モデル動物を用いてプロシアニジン類の動脈硬化予防効果を検討するとともに、得られた結果をヒト栄養疫学研究に応用・展開することを目的としています。

APCsの腸管ホメオダイナミクス

これまで、食物中に含まれる機能性物質の中で、高分子化合物は生体利用性が低いということからその作用機序が不明でした。しかし、近年、腸管上皮には様々な栄養素のセンサーとなっている細胞が存在することが明らかとなり、経口的に摂取された栄養素の刺激は、センサー細胞から産生される腸管ホルモンを介して様々な生体調節に関与することが明らかとなりました。本プロジェクトでは、APCsの腸管ホルモン産生誘導能並びに生体調節機構の解明に取り組みます。

被災動物の包括的線量評価事業(東北大学)



東北大学加齢研究所の福本教授をリーダーとする「被災動物の包括的線量評価事業」に参加しております。福島第一原発事故によって多量の放射性物質が環境中に飛散しました。本プロジェクトは、警戒区域内に残された家畜や動物の放射性物質の計測によって、人と環境への放射線影響を明らかにする研究プロジェクトです。我々の放射線生物影響調査とリンクした活動です。

bottom of page